帖佐寛章日本陸連顧問

１９３０年６月、東京都生まれ。東京教育大（現・筑波大）で日本選手権８００メートル、１５００メートル優勝。箱根駅伝出場。引退後は順天堂大陸上部監督として箱根駅伝優勝。数々のトップアスリートを育てた。五輪監督、日本選手団副団長、神戸ユニバーシアード日本選手団長、日本陸上競技連盟強化委員長、専務理事、副会長をはじめ、日本体育協会副会長、国民体育大会委員長、国際マラソン・ロードレース協会会長などを歴任。現在は日本陸連顧問、順大スポーツ健康科学部名誉教授。

ニッポンマラソンへの遺言

世界陸上レース前に故障した高橋尚子を無理やり帰国させた

公開日：2019/03/15 06:00　更新日：2019/03/15 06:00

小出君と押し問答

　２０００年シドニー五輪女子マラソンで高橋尚子が金メダルを取り、センターポールに日の丸が揚がったとき、不覚にも涙がこぼれたよ。

　前年の８月のことだ。世界陸上が行われているセビリア（スペイン）で国際陸連（ＩＡＡＦ）の選挙があった。日本陸連専務理事の職…

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