友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

ルール改正で期限が7月末に 一本化されたトレード戦線の裏

公開日: 更新日:

 昨年までは7月末のトレード期限を過ぎてもウエーバー公示をすれば、8月末まではトレードが可能という例外規定があり、8月31日に大物が動くケースもあった。今年は3月のルール改正で8月トレードが廃止され、7月末に一本化された。それにより、7月末トレードの重要度は大幅に上昇することになった。この7月末トレードには、オフのトレードにはない特徴がいくつかある。

■パターン

 優勝を争うチームが、即戦力になる大物を下位球団から獲得し、その見返りに、マイナーの有望株を2~4人放出するというケースが多い。下位球団は、再建モードに入っているため、2、3年後の主力選手になる逸材を欲しており、有名選手を放出することに抵抗感はない。

■トレードされる選手

「契約最終年の高額年俸選手」か「FA権取得が間近になった大物」が多い。下位には貧乏球団が多いので、大物に成長した選手を高額年俸の長期契約でつなぎ留めておくことができない。そこで、7月末のトレードで彼らを放出して複数のマイナーの若手を獲得、将来に備えるのだ。

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