著者のコラム一覧
田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

バルサ安部&レアル久保…欧州チャレンジ組に言いたいこと

公開日: 更新日:

 日本代表MF香川真司(30)が2012年、英プレミアの名門マンチェスター・ユナイテッド移籍が決まった際、「ついにマンユーでプレーする日本人が出現した。この先、どこのビッグクラブに日本人が行っても驚かない。まぁ~レアル・マドリードやバルセロナだったら驚いてもいいかな」とうそぶいたものである。現実のモノとなった。6月にMF久保建英(18)がレアルに、そして7月には鹿島のMF安部裕葵(20)がバルサに移籍した。レアルは北米で、バルサは日本でプレシーズンマッチを戦っておりレアルの久保は日本時間の21日、米国で行われた独の強豪バイエルン・ミュンヘン戦の後半から登場して好パフォーマンスを披露。スペインの地元メディアから「レアルBチーム所属は間違い」と好意的に報じられた。

 24日(日本時間)のアーセナル戦は出番のなかった久保だが、バイエルン戦後のスペイン語での対応ひとつとっても<18歳の日本人>には見えない。ピッチ内外での堂々とした立ち居振る舞いなどは、まるで<トップのチームで結果を残した選手>のようである。

 バルサの安倍は練習中に右腰を痛めて23日のチェルシー戦はベンチ登録外となり、27日の神戸―バルサ戦も出場が厳しい状況のようだ。いずれにしても今後、海外でプレーする選手たちは【移籍先の言語を操る】【物おじしない性格】【適切な自己主張】【チームメートとコミュニケーションを図る】など<久保が兼ね備えている部分>の習得に励むべきである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    森保Jは海外からどう見られているのか…W杯のライバル国、ブックメーカーによる意外な評価

  2. 2

    【オランダ】195cmCBファンダイクが大きな“壁”に…タレント勢揃いで「地盤沈下」は今や昔

  3. 3

    FIFA会長がトランプ大統領に贈った「平和賞」は両者の癒着の象徴…元FIFA職員が史上最悪のW杯抽選会を一刀両断

  4. 4

    【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム

  5. 5

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  1. 6

    【ポーランド&ウクライナ】1次リーグF組の最終枠は現時点で未定も「ウクライナが有力」と専門家

  2. 7

    Jリーグ得点ランク上位FWが日本代表入りできないワケ…「森保監督の確固たるポリシー」が背景に

  3. 8

    W杯組み合わせに森保監督「非常に厳しい」…GL初戦はオランダと激突、2位通過が現実ラインか

  4. 9

    W杯初16強の日韓大会で山本昌邦は「トルシエと選手とのフィルター役をこなした」

  5. 10

    元日本代表DF冨安健洋がアヤックスと契約合意報道…森保Jに朗報も「ガラスの肉体」の期待と不安

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった