開幕の二刀流復帰白紙…大谷はアナハイムでの年越しが得策

公開日: 更新日:

 開幕からの二刀流復帰が白紙に戻った。

 先発右腕ディラン・バンディ(オリオールズ)をトレードで獲得したエンゼルスのビリー・エプラーGMが4日(日本時間5日)に会見。右肘と左膝手術からの復活を目指す大谷翔平(25)に関して「復帰時期は定めていない。投球プログラムが完了してからゲームプランを決めたい」と話し、二刀流復活を急がない方針を明かした。今後はリハビリが終了した時点で、チームドクター、球団の医療スタッフと話し合いを行い、具体的な復帰プランを練るという。

 同GMは11月のGMミーティングで、大谷のリハビリスケジュールについて「(11月下旬から12月上旬に)ブルペンでの投球練習を再開し、数週間続けた後に年末年始は(日本に)帰国できるだろう」と話していた。

 大谷は現在、本拠地カリフォルニア州アナハイムでリハビリ中。予定通り、ブルペン入りして投球練習を行っている。現時点では、メスを入れた左膝の筋力回復と、肘の状態を上げることに注力しているという。

 患部の筋力強化を図るのであれば、真冬の日本よりも温暖なアナハイム(12月の平均気温は20度前後)でリハビリを続けた方が効果的ではある。気温が低いと体の反応が鈍くなり、筋肉や患部に負担がかかる可能性もあるからだ。日本ではリハビリに無駄な時間を費やしかねず、決して効率的ではない。

 メジャーリーガーは滞在日数によって州税を徴収される。早期の二刀流復帰を目指す大谷は米国一高いといわれるカリフォルニアの州税を払ってでも現地に居残り、年末年始返上でリハビリに努めるのが得策ではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    《門田博光の巻》「打撃の求道者」は練習方法もケタ外れだった…僕が地獄を見た“10分”の要求

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁