炎鵬、照強、宇良…いまや大相撲は小兵なしでは語れない

公開日: 更新日:

 いまや小兵なくして大相撲を語れない、といっても過言でもあるまい。連日、幕内の土俵を盛り上げているのが炎鵬(25)と照強(25)だ。

 168センチ、99キロの炎鵬は横綱白鵬の内弟子。今場所は前頭5枚目と、着実に番付を上げている。地を這うような低い姿勢で、相手を猛攻を粘ってしのいだ際は足に土がつかんばかりの体勢になることもある。それでも落ちないのが炎鵬の魅力だ。

 アクロバティックな動きでファンを喜ばせているが、前に出る圧力は見かけ以上。対戦経験のある力士が言う。
 
「強い弱いというのではなく、とにかくやりにくい。下から下から攻めてくるし、投げる力も強い。よほど体重差があるなら、低い姿勢でじっくり慎重に取ればいいんでしょうけど……。炎鵬関は140、150キロくらいは苦にしませんからねえ。いかに自分の体に頭をつけさせないか、いかに冷静に相撲を取るかが、炎鵬関と対戦するときのポイントだと思う」

 12日目は187センチ、176キロの巨漢・高安と対戦。頭から果敢に攻め、関脇を防戦一方にさせる。まわしを取られても慌てず、低い姿勢からの下手投げで転がした。これで7勝5敗だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する