「夏の甲子園」諦めない高野連に批判集中 総体は中止なのに

公開日: 更新日:

 スポーツライターの津田俊樹氏(国士舘大非常勤講師)が言う。

「中止にするなら早く知らせる方が生徒のためです。高体連会長が語った『部活動の目的は心身の健全な育成にある。この状況下で開催することは、その目的から大きく外れることになる』というのは高校野球でも同じ。しかし、高野連は今も夏の大会の中止を決めていない。春のセンバツは毎日新聞、夏の甲子園は朝日新聞という大新聞社が主催し、大会はNHKが中継する。『国民的行事になっているので高校野球は陸上や水泳とは違う』という特別意識があるのでしょう」

■「高野連は変わる時に来ている」

 センバツ大会は結局中止になったが、高野連は開催の道を探っていた際、八田英二会長は「ほかの競技と同じように中止にするのは簡単だが、夢の実現のために大人としてできることは最後までやってあげたい」と語っていた。この発言こそ高野連の体質そのものだ。

 前出の津田氏が続ける。

「高野連の考え違いは、高校野球を報じてきたスポーツマスコミの責任でもある。プロ入りの裏で動く金のことや私腹を肥やす指導者、暴力事件などに目を伏せて、読者受けする美談仕立ての記事ばかり。高校野球の実態を正しく報じてこなかったことが、今の高野連をつくったといっても過言ではない。そもそも今は練習ができている学校はごくわずか。生徒たちは試合をしても不公平な環境にある。公正というスポーツの原点も崩れている。それでも大会開催を考えているのは見苦しいです。選手の気持ちは野球も陸上も同じ。高野連は変わる時に来ているのです」

 センバツ無観客開催案が出たときと同様、今回もネット上では高校野球開催に批判の声が多い。その声は日増しに増えるに違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    萩本欽一(11)ひとりぼっち寂しく貧乏飯を食べながら「先生も同級生もバカだな」と思うことにした

  2. 2

    「男なら…」ヤクルト1位・村上宗隆を育てた父親の教育観

  3. 3

    社民・福島瑞穂代表と高市首相が35年前に共感しあっていた仰天「濃厚セックス対談」の中身

  4. 4

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  5. 5

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  1. 6

    小手先、その場しのぎではもう駄目だ 長期金利急上昇は市場から高市への「退場勧告」

  2. 7

    追い込まれた高市首相ついに補正予算編成表明も…後手後手のくせして無能無策の極み

  3. 8

    佐々木朗希“初物尽くし”2勝目のウラに心境の変化…ドジャース指揮官が「以前との違い」を明かす

  4. 9

    ソフトBモイネロの体たらくに小久保監督イラッ…なぜ“同条件”の巨人マルティネスと差がついた?

  5. 10

    株主82万人に拡大も…前澤友作氏「カブ&ピース」のビジネスモデルは法規制に大きく左右される