拳四朗泥酔事件で世界戦中止 車大破ともうひとりの被害者

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 騒動の代償はやはり大きかった。

 今月19日に予定されていた、ボクシングWBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗(28=BMB)の8度目の防衛戦が中止になったことが2日、主催者の真正ジムから発表された。

 7月に泥酔した拳四朗が都内マンションの敷地に不法侵入し、住人の車をボコボコにして破損させていたことが発覚したためだ。この日、拳四朗は父で所属ジムの永会長と都内の日本ボクシングコミッションを訪れ、警察からも事情聴取を受けている事件の経緯を報告。「被害者さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と平身低頭だった。

「愛車を破壊された住人は気の毒としか言いようがないが、もうひとりの被害者のことを考えると言葉が出ません」

 そう言ってボクシング関係者が続ける。

「防衛戦の相手に決まっていた同級1位の久田哲也(36)です。久田は昨年10月にWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口と対戦。当時34歳で平成以降最も遅い世界初挑戦と話題になった。試合は0―3の判定で敗れ、年齢的にもこれで終わりかと言われながら、再び這い上がって今回の拳四朗への挑戦権を勝ち取った。それが、相手の不祥事で試合の約2週間前に中止ですからね。久田は2017年に日本ライトフライ級王者への挑戦権を初めて手にした際も、当時の王者だった拳四朗が試合の10日前に突然、世界挑戦が決まったことを理由にタイトルを返上。試合中止になる憂き目に遭っている。当時も怒り心頭でしたが、これが2度目。かける言葉がありませんよ」

 被害者は車の持ち主だけではない。

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