モンスター井上尚弥「4団体統一」に追い風 強豪眼前でKO劇

公開日: 更新日:

 圧倒的な力で挑戦者をねじ伏せた。

 19日(日本時間20日)、ボクシングWBAバンタム級スーパー・IBF世界同級王者の井上尚弥(28)がIBF1位のダスマリナスと対戦。井上は序盤からプレッシャーを与えると、2回以降はボディー中心の攻勢。3回に左ボディーで2度のダウンを奪い、TKO勝利を手にした。

 これでWBAは5度目、IBFは3度目の防衛に成功。だが、井上が見ているものは防衛回数ではなく、4団体統一戦だ。6月3日発売の「Number」のインタビューでも、「(ダスマリナス戦の)その先を視野に入れています。この試合の次に統一戦ができる可能性はあると思っているんです」と発言している。

 そんな井上にとって朗報なのが、試合前に複数の米メディアが報じた統一戦だ。WBO世界バンタム級王者のカシメロとWBC同級王者のドネアが8月14日に対戦することが明らかになった。かねてカシメロの相手はWBA正規王者のリゴンドーと報じられていたが、ここにきて急きょ“割崩し”となったのだ。

「米ボクシング界も早く4団体統一戦をしたいのでしょう。昨年から続くコロナ禍で、興行を一時中断された。カネにシビアな米ボクシング界は、その損失分を埋めたい。5月にもスーパーライト級のジョシュ・テイラーが史上6人目の4団体統一を果たしている。防衛回数や複数階級制覇で話題をつくるには時間がかかるが、統一戦ならベルトの“調整”次第。カシメロVSドネアが組まれたのも、1人のボクサーにベルトを集めて統一戦をしやすくするためでしょう」(放送関係者)

 会場に来ていたカシメロとドネアを前にしてのこの日のKO劇。統一戦に向けてのアピールは十分か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々