【卓球】日本が中国を追い抜く日 団体女子は完敗も実力差は縮む

公開日: 更新日:

 五輪の卓球で無類の強さを発揮しているのが中国だ。

 ここまで団体は男女ともすべて金メダル。女子シングルスと団体は五輪競技に採用された1988年ソウル大会から金を他国に譲っていない。しかし、強すぎることが弊害を生んでいる。例えば今大会、シングルス決勝は男女とも中国勢同士の対戦。どちらが勝っても中国の金メダルは決まっていた。中国国内では「卓球は勝って当たり前。負ければ騒ぎになるが、勝っても話題にはならない」という。

【写真】この記事の関連写真を見る(12枚)

 そこへいくと日本は国内人気に陰りが見える中国との実力差を、徐々にだが詰めている。今回から採用された混合ダブルス決勝は水谷と伊藤が中国ペアを下して金メダルを獲得。日本が中国の牙城を崩したのは初めてのことだ。

 伊藤は2018年のスウェーデンオープンで、中国のトップ選手たちを次々に下して優勝。中国メディアから「大魔王」と呼ばれた。この伊藤や男子のエース・張本らの活躍もあって、日本国内の卓球人気はますます上昇。底辺も広がっている。

 昨5日、中国との決勝は0―3。ダブルスもシングルスも勝てなかったものの、競ったし、ダブルスと伊藤は1ゲームずつ取った。この先、どれくらいかかるか分からないが、日本が中国に追い付き、追い越す日が訪れそうな気配だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較