照ノ富士また苦戦も冷静対処で連勝 攻められた際の対応力も格段進化!

公開日: 更新日:

「おっつけられるとすぐに差し手を抜いて抱え込める」

 解説を務めた元横綱稀勢の里二所ノ関親方も、こう言って舌を巻いた。

 横綱照ノ富士(30)が初日から2連勝。10日は若隆景に腕をたぐられるも、冷静に対処して小手投げで仕留めた。

 それにしても驚くべきは照ノ富士の思い切りの良さだろう。四つ相撲の力士にとって、下手を狙う差し手は最重要。それを展開次第であっさりと捨て、二の矢を放てるのだから並の力士が及ばないのも無理はない。

 親方のひとりは「序二段に転落する前の大関時代の照ノ富士だったら……」と、こう続ける。

「おっつけられても差し手は抜かず、むしろ強引に深くねじ込んでから腕を返して、上体を起こしていたでしょう。ヒジを張って、相手の腕を内側から押し上げる形です。しかし、それではさらなるおっつけを許しかねない。攻める技術は言うまでもなく、攻められた際の対応力も格段に進化している。特にこの日のような相撲を取られると、体格で劣る四つ相撲の力士はなすすべがない。腕を抱えられた時点で勝負ありですからね」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後