選手の性格や人間性も、獲得するうえで重要な判断材料 数字だけでは能力は判断できない

公開日: 更新日:

 強制性交等の疑いで書類送検された西武山川穂高(31)。

 ア・リーグのスカウトが先日、日刊ゲンダイ紙上で「私生活に問題アリと判断されただけで獲得を見送られることもある」とコメント。メジャーは獲得を見送るとみていたが、わたしも彼と同意見だ。仮に日本球界に居場所がなく、本人がメジャー挑戦を希望したとしても球団に推薦はしない。というかできない。

 昔はともかく、メジャー球団はいま、選手の性格や人間性、素行などを重視しているからだ。

 実際、我々スカウトが球団に提出するリポートには、グラウンドでのパフォーマンス以外に「倫理規範」「競争心」「グラウンド外の性格」などを評価する項目がある。これらの項目に「大変優れている」とか「平均的」とか「問題アリ」などと記入、具体的なエピソードなどをメモにして添付するのだ。

 山川の場合は「倫理規範」や「グラウンド外の性格」で「問題アリ」とせざるを得ない。

 本人にメジャー志向はないだろうが、仮にあったとしても同様に女性スキャンダルで世間を騒がせた巨人の坂本も「倫理規定」に引っ掛かる。米球界には独身であまたの女性と浮名を流す選手はいるものの、彼の場合はスキャンダルの内容が度を越している。波紋が大きいし、プレーに集中できなくなる可能性まである。そうなればクラブハウスの雰囲気だってよどみかねない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし