著者のコラム一覧
原晋青山学院大学陸上部監督

1967年3月8日生まれ。広島県三原市出身。世羅高-中京大-中国電力。93年に主将として全日本実業団駅伝出場。2004年に青学大監督に就任。09年に33年ぶりの箱根駅伝出場を果たす。17年に箱根駅伝3連覇、大学駅伝3冠を達成。25年箱根駅伝を大会新記録で連覇。19年から青学大地球社会共生学部の教授を務める。

5年以内に箱根経験者から2時間3分台の記録が生まれ、世回大会で優勝争いする日本人選手が出てきます

公開日: 更新日:

  ◇  ◇  ◇

 青学大OBでGMOインターネットグループ所属の吉田祐也選手(28)が、9月の世界陸上・東京大会のマラソン日本代表に選出されました。

 彼は、青学大4年で初出場となった箱根駅伝の4区で区間賞を獲得。総合優勝に貢献しました。

 大学卒業を機に引退を表明していましたが、言葉の裏に後悔しているような気配を感じ取り、卒業前に「思い出づくりで走ってみたら」と勧めた別大マラソンで、2時間8分台の好タイム完走。内定企業に断りを入れ、現役を続けることになりました。そして昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位となる2時間5分16秒で優勝。世界陸上の代表に選ばれました。

 彼よりも身体能力の高い選手は少なからずいましたし、決して華やかなタイプのランナーでもありません。コツコツと練習を積み重ねることのできる「努力の天才」である吉田選手が、青学大の駅伝選手で初めてのマラソン世界大会代表選手になるなんて……。こんなに心を強く打たれたことはありませんでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?