長嶋茂雄さんは 「○○○○付いてんのか!」と激怒するや、助っ人のバスタオルを引っぱがした
ジョンソンはユニホームを脱ぎ、裸になって腰にバスタオルを巻き、風呂場に向かうところだった。
ハッキリとは覚えていないが、その試合でジョンソンはチャンスに打てなかったのだろう。そのゲームだけでなく、その前の数試合も打撃の調子が悪かった。我慢して起用していた長嶋監督もさすがに堪忍袋の緒が切れ、そう声を張り上げるとバスタオルを引っぱがしたのである。
もちろん、○○○○はちゃんと付いていたが、あまりに突然の出来事にビックリ仰天。僕は長嶋監督のセリフを訳すことができなかった。肝心な英語の単語が出てこなかったのである。
ジョンソンも何が起きたのか、事態がのみ込めなかったようだ。ポカーンとしている。本来なら大変なことだ。なにしろ大勢のチームメートの前で、いきなり素っ裸にされたのだ。取っ組み合いのケンカになってもおかしくない。
ややあってジョンソンも事態を理解した。長嶋監督がものすごく怒っている。それも尋常な怒りではないこと、をである。
自分のふがいないバッティングを省みたのだろう、ジョンソンはそのまま黙って風呂場に消えた。