“下半身醜聞”で出遅れ川﨑春花も狙える「全英女子への道」…出場権獲得条件は3通り
「勉強になるので海外メジャーは若いうちに経験するべきです」
あるツアー関係者はこういうが、選手たちも当然その気だろう。
国内ツアーでは男子の「ミズノオープン」が全英オープンの出場を懸けた大会になっているが、女子は12日開幕の「宮里藍サントリーレディスオープン」(兵庫・六甲国際GC)がそう。今大会の上位2人と、大会終了時のメルセデス・ランキング上位3人(現在1位佐久間、2位神谷そら、2位菅楓華)が、7月31日開幕の「全英女子オープン」の出場権を得る。
今年の会場はウェールズのロイヤルポースコールGC。2023年全英シニアオープンの会場で、その時は決勝ラウンドに入ると強風と雨で大荒れとなり、2日間でアンダーパーで回った選手はゼロ。優勝スコアは5オーバー。国内なら間違いなく中止になっていた天候で、「これぞリンクス」という舞台での厳しい戦いだった。
冒頭の関係者がいう。
「天候はコントロールできないが、リンクスで行われる全英でプレーすれば、パンチショットや低い弾道、風を利用することに加え、グリーンの30ヤードくらい手前から転がすアプローチの必要性もわかる。テレビでは見たことがあっても、実際にプレーして、それまでのゴルフ観が変わったという者もいます。全英シニアのように荒天になれば、手袋はグチャグチャでグリップは滑るし、強風でスイング中に身体は揺れる。寒い中、濡れ鼠のようになって18ホール回ることもある。米国のメジャー大会とは違う意味で、とても勉強になります」