名門・日大重量挙げ部カリスマ指導者が「入学金だまし」で不正徴収5000万円超…20年前から続いてた手口と悪しき慣習
難波容疑者は2000年に重量挙げ部監督に就任。04年度から不正を繰り返し、事件発覚後、クビになる昨年まで、少なくとも計5320万円を不正徴収していたとみられる。
だまし取った金は家族や友人との飲み代に飯代、女性用香水や高級ブランドバッグの購入費、高級酒などの贈答品代、自身のスーツや愛車BMWのコーティング代と車検代に使われていた。
事件発覚のきっかけは、保護者からの「奨学生なのに何で授業料を払わないといけないのか」という問い合わせだった。慌てた難波容疑者はコーチとともに保護者の元を訪れ、全額返金に応じたが、大学側が事態を把握。民事訴訟を起こした。
■ドンの寵愛を受け異例の出世
「難波は裁判で『大学側が保護者から寄付金をもらう代わりに、奨学生を受け入れる慣習があった』と主張。自転車部監督(当時)から『昔から代理徴収のような形で行われていた』と、不正徴収の手法を教わったと説明した。奨学生には『学生を平等に扱いたいので他の部員の入学金を皆で少しずつ負担する』と言って『寄付金』名目で支払いを要請していた。学内ではこうした違法行為が長年放置されていた」(司法記者)