中日34歳遅咲き左腕・松葉貴大が国内FA市場の目玉に急浮上…年俸5000万円のお手頃価格
前任の立浪監督時代には、ドームでの登板、5イニング限定で起用されていた時期もあったものの、今季は西武戦で8回を完投するなど、イニング数が増加。責任投手になる試合が増えたことも勝利数につながっている。
「今季は節目の年。本人も気合が入っています」とは、中日OBだ。
「国内FA権を取得した22年オフ、権利を行使せず、年俸5000万円の3年契約で残留した。今季は契約最終年で、4月には海外FA権の取得要件も満たした。今オフの国内FA市場の先発は高橋光成(西武)が目立つ程度。しかも高橋はメジャー志向がある。松葉と同じ技巧派左腕の加藤貴之(日本ハム)が31歳を迎えた23年オフ、FA権を行使せず、日本ハムと4年総額12億円で残留したことも励みになっているのではないか。35歳で超大型契約を勝ち取るのは難しいでしょうけど、他球団のフロントからは、『速球、変化球の腕の振りが同じで、投球術も優れている。自分のペースで淡々と調整できるから、コンスタントに成績を残せる。あと3年はやれる』との声も聞こえてきます」
交流戦を通じてパ・リーグ球団にもアピールに成功。何よりお手頃価格とあって、オフの国内FA市場の目玉になりそうな雲行きだ。