スタンフォード大・佐々木麟太郎 今秋NPBドラフトでのサプライズ1位指名の現実味

公開日: 更新日:

昨秋ドラフトで「だからオリは指名できると考えた」

「佐々木が26年のMLBドラフトに指名されるとすれば、日本の球団が指名できるチャンスは今秋だけ。記事内で球団名が明かされなかった3つ目の球団はソフトバンクだと聞きました。巨人は今オフのメジャー挑戦を見据える岡本和真に代わる大砲候補として佐々木をリストアップ。西武は花巻東時代から熱心に追いかけている。ソフトバンクも柳田、今宮ら生え抜きの中心選手がベテランになり、今は外部から補強した外様選手への依存度が高いのが現状。生え抜きの中軸候補は喉から手が出るほど欲しい。この3球団以外にも、昨年のドラフトで佐々木の6位指名を試みながら結果的に手を引いたといわれるオリックスも含め、継続調査している球団は少なくない」(放送関係者)

 オリックスは昨年のドラフト6位指名の順番で15分間、会議が中断。湊球団社長は指名した選手の名前は明かさなかったものの、「(指名が)NGという話ではなく、(名簿に)該当する選手は載っていないので、どうされますか? と言われ、その場の話で取り下げた」と説明した。実際は佐々木の指名を画策、「大学生は身分照会をしなくてもいいのではないか?」と主張していたともいわれている。

■明確なルールはない

 NPBの新人選手選択会議(ドラフト会議)規約(第7条)によれば、「外国のプロ野球選手」に関して、「選択会議の7日前までに、いずれかの球団が選択の対象選手とする旨をコミッショナーに文書で通知し、コミッショナーがその選手が選択できる選手であることを、その都度全球団へ通告しなければ、いずれの球団も選択することはできない」とある。しかし、アマの選手に関してはこうした規定がない。

「だからオリックスは、佐々木を指名できると考えたのでしょう」と、さるパ球団フロントがこう続ける。

「大学生についても日本の大学に通う学生に関しては規定があるが、外国の大学生に関してはそれがない。『身分照会しなくても佐々木を指名できなくはない』という非常にあいまいな状況にあると見られている。オリックスは佐々木の指名拒否を恐れて手を引いたフシもあるが、佐々木本人がNPB入りを希望すれば話は別です。1位を確約するなど、あの手この手で囲い込みに奔走しかねない球団もありますから」(パ球団フロント)

 佐々木を取り巻く環境の変化とドラフト制度の抜け穴……。この秋、アッと驚く結末が待っているかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 日本球界は佐々木麟太郎に興味津々だが、肝心のメジャーの評判は芳しくない。それどころか「辛辣すぎる」のが実情だ。いったいどういうことか。佐々木はメジャースカウトからどう思われているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 2

    巨人が楽天・辰己涼介の国内FA争奪戦に参戦へ…年齢、実績的にもお買い得

  3. 3

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  4. 4

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  5. 5

    ドジャースの“朗希タンパリング疑惑”で大迷惑!米29球団&日本プロ球団こぞって怒り心頭の納得理由

  1. 6

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」

  3. 8

    メジャー今オフにも「二刀流ルール」撤廃の可能性…ドジャース&大谷翔平に他球団のやっかみ集中

  4. 9

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  5. 10

    ドジャース大谷翔平は“自信のデカさ”も世界一! 二刀流は「自分にしかできない役割」と会見で断言

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    草間リチャード敬太容疑者が逮捕…コンビニバイトと掛け持ちの苦労人だったが横山裕のセレクトに難あり?

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  4. 4

    俺と巨人ガルベスの大乱闘の一部始終…落合博満さんのヘッドロックには気を失いかけた

  5. 5

    マエケンの「DeNA入り」が急浮上! 古巣広島まさかのNO、巨人はマー君が足かせで動けず

  1. 6

    まさかの故障で失意の最中「お前はラッキー」…トシさんの言葉がなければ今の俺はいない

  2. 7

    DeNA次期監督候補に谷繁元信氏が浮上…南場智子オーナーのイチオシ、本人も願ったりかなったり

  3. 8

    米倉涼子の"体調問題"が各界に波紋…空白の1カ月間に一体何が? ドラマ降板情報も

  4. 9

    参政党の党勢拡大に早くも陰り…「聖地」加賀市で“親密”現職市長が惨敗落選の波乱

  5. 10

    公明党が「自民との連立離脱も辞さず」の背景…まさかの“国政撤退”もあり得る深刻事情