ドジャース大谷翔平「ポストシーズン抑え起用」に現実味…救援陣が2日連続で試合ブチ壊し

公開日: 更新日:

クリアしなければならない点はあるが…

 いつ投げるか分からない準備の問題、先発と違って降板後にDHを解除しなければならないなどクリアしなければならない点はあるとはいえ、他のストッパー候補がいまひとつなのだから背に腹は代えられない。

ドジャースで選手起用に最終的な決定権を持っているのは、首脳陣ではなくフリードマン編成本部長。継投まで彼がやっているという話もあるくらい。そのフリードマンが大谷の抑えとしての能力を高く評価しているのです」とは現地特派員。

 実際、フリードマン編成本部長は、昨年のプレーオフを前に大谷についてこう言っている。

「(2023年12月、FAの入団交渉で)わたしたちが会ったとき、彼との会話のすべては10月に関してだった。彼はその瞬間、とても興奮していると思う。彼は(プレーオフで)活躍できると大いに自信を持っている。(23年3月の)WBCでは必要以上の答えを見せてくれた。中でも米国戦の九回。あの回を見ていたけど、興奮が抑えられなかった。とてつもない闘争心の持ち主だ」

 その発言通り、昨年のプレーオフではワールドシリーズで左肩を手術する大ケガを負いながら、計3本塁打、10打点でチームを世界一に導いた。チームの編成責任者が、その「とてつもない闘争心」を感じたのは前回のWBC決勝、対米国戦のストッパー起用だったのだ。

 ドジャースはいま、先発6人制。レギュラーシーズンはこのまま先発を6人で回す意向だが、短期決戦のポストシーズンは間隔が空くし、そこまで先発は必要ない。山本、グラスノー(32)、スネル(32)、カーショー(37)の4人を原則、中4日で回す。中4日が厳しいときは現在、先発6番手のシーハン(25)をローテに入れて対応することができる。

 前回8月28日のレッズ戦で2度目の右肘手術以降初めて5イニングを投げ、749日ぶりの白星を手にした大谷は次回、これまで同様の中6日で9月4日のパイレーツ戦に登板する。

 しばらくはこのまま中6日の登板が続く見込みだが、プレーオフで抑えに回る可能性は否定できない。ワールドシリーズ連覇が最大の目標と公言する本人も、そのために是が非でも必要なピースであればストッパーを務めることもいとわないはずだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな大谷は、フィリーズのシュワーバーと本塁打王争いを繰り広げているが、決して有利とは言えない状況にある。原因は本人の不調ではなく、外部環境に潜む「三倍不利な数字」にあった。では、それはいったい何を意味するのか。大谷の身にいま何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層