ドジャース大谷のリーグV決定戦初戦の先発が消し飛んだ謎解き…ロバーツ監督は苦言ポロリも
「打席での集中力が落ちている」
つまり中4日で投げられるスネルとグラスノーを最大限に活用。山本は経験のある中5日で投げさせ、中6日が“ルーティン”の大谷は1試合だけの先発になるということだ。
とはいえ、シーズン終盤から安定した投球を続ける大谷の先発を1試合に限定した理由は、それだけじゃないだろう。
ロバーツ監督は12日に、フィリーズとの地区シリーズで18打数1安打と精彩を欠いた大谷の打撃について、「あの打撃内容のままでは、我々はワールドシリーズを勝てない。(ストライク)ゾーンの見極めを徹底する必要がある」と発言。さらに「投げる日は体力を温存しようと意識して、打席での集中力が落ちているところがある」とも言った。
ブルワーズはメジャー最高勝率(.599)をマークした強豪だ。先発防御率3.56(メジャー3位)と、リリーフ防御率3.63(同6位)はいずれもドジャースをしのいでいる。打線も一発こそ多くないものの、安打を量産、機動力(164盗塁は同2位)を駆使して得点806(同3位)を重ねる緻密な野球をやる。ドジャースが今季6戦全敗の相手を下すには、大谷の打撃復活が不可欠。1、2戦の先発を外したのは、打つことに集中して欲しいという首脳陣の意思表示でもある。
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そんな大谷は重度のプレッシャーに加え、米国人が抱いている「差別的敵愾心」とも戦わなくてはいけない。いったいどういうことか。チームメイトはともかく、現地の米国人は腹の底で大谷のことをどう見ているのか。
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