松井秀喜の米挑戦成功を確信していたワケ…その図太さには呆れを通り越して関心させられた
「付き合いが悪い」「何を考えているのか、分からない」
チーム内にはそんな声もあった。
が、松井は野球こそが自分の本分と思い定め、和を乱すことはなかったが、自分のやるべきことを淡々と黙々とやっていた。松井と2年間、同じカマのメシを食った寮の大広間の鏡の前には、畳がはげ上がった大きな穴が2つあった。松井が夜な夜な素振りを繰り返してできたものだとボクはあとで知った。松井は努力の人だといわれるが、その努力を人に見せない男でもあった。
そんな大人びた松井と対照的なのが伊良部である。ガキ大将がそのまま大きくなったような伊良部と初めて会ったのは、ボクらが小学校5年生のときだった。
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故・伊良部氏のエピソードは、当「大人気連載プレイバック」で公開している。気になるファンは要チェックだ。