ラグビー日本代表テストマッチで5戦4敗の無惨…「やってはいけないこと」の徹底が欠落していた
ジャパンは、この激闘にトライ数1対2と下回りながらも、終了直前に“逆転サヨナラPG”を決めて25対23と競り勝ち、今ツアーでの初勝利を挙げると同時にバンド2入りを決めた。PGで3点ずつ刻むゲームプランで臨み、SO李承信がすべてのキックを成功させた狙い通りの勝利だった。
しかし、課題も多く、チームにはこれまでと同様の危うさが感じられた。
試合を通して、意図的に相手を崩したトライを奪えず、終了5分前にはハンドリングエラーから攻め込まれて、22対23と逆転されている。
簡単に言えば、勝ったことが唯一の収穫、というゲームで、ツアーを通して見えた決定力不足、ミスや反則からの失点といった課題は未解決のままだった。
これでは、バンド2に入ったことを手放しでは喜べない。
たとえ、W杯でグループリーグを突破できたとしても、各プール上位2チームと3位の勝ち点上位4チームによるラウンド16を勝ち抜けるかどうかは、はなはだ心許ない。
バンド2に入ったこととベスト8進出は、まったく別な話なのである。


















