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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

ラグビー日本代表テストマッチで5戦4敗の無惨…「やってはいけないこと」の徹底が欠落していた

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 ジャパンは、この激闘にトライ数1対2と下回りながらも、終了直前に“逆転サヨナラPG”を決めて25対23と競り勝ち、今ツアーでの初勝利を挙げると同時にバンド2入りを決めた。PGで3点ずつ刻むゲームプランで臨み、SO李承信がすべてのキックを成功させた狙い通りの勝利だった。

 しかし、課題も多く、チームにはこれまでと同様の危うさが感じられた。

 試合を通して、意図的に相手を崩したトライを奪えず、終了5分前にはハンドリングエラーから攻め込まれて、22対23と逆転されている。

 簡単に言えば、勝ったことが唯一の収穫、というゲームで、ツアーを通して見えた決定力不足、ミスや反則からの失点といった課題は未解決のままだった。

 これでは、バンド2に入ったことを手放しでは喜べない。

 たとえ、W杯でグループリーグを突破できたとしても、各プール上位2チームと3位の勝ち点上位4チームによるラウンド16を勝ち抜けるかどうかは、はなはだ心許ない。

 バンド2に入ったこととベスト8進出は、まったく別な話なのである。

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