安青錦「綱とりに死角なし」は信じていいのか? 新入幕1年のスピード出世に親方衆は絶句「ありえない」

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 安青錦大の里には4戦全敗。今場所14日目も何もできずに吹っ飛ばされた。とはいえ、高田川審判部長が「強いて言えば」と言ったように、他の力士に安定して勝てれば問題ないだろう。

 同じく審判部の大島親方(元関脇旭天鵬)もこう言った。

「安青錦の課題? 今のままでいいんじゃないかな。(142キロと軽量級なので)増量とかいろいろ言われているけど、その辺は本人が一番わかっているでしょう」

 入幕1年で綱とりに挑むことには、「ありえない」と絶句である。

 過去、スピード出世で慢心し、師匠の言うことを聞かずに暴走した例はいくらでもある。白鵬や朝青龍など外国出身力士が顕著だが、日本人でも双羽黒のような例があった。ベテラン親方は「そのあたりも大丈夫ではないか」と、こう続ける。

「安青錦はとにかくストイックな性格。入門時から師匠の安治川親方(元関脇安美錦)に課された課題を黙々とこなし、脇目も振らずに稽古に励んでいる。むしろ、もう少し心に“遊び”がないと、いずれ壁にぶち当たった時に相撲の幅を広げられるか心配ですが……。いずれにせよ、師匠を心から尊敬していますからね。増長することはないでしょう」

 大関や横綱ともなればお座敷に呼ばれる機会も多く、「タニマチに潰される」ケースも少なくない。

「安治川親方にその心配はありませんよ。引退後は早稲田大学の大学院スポーツ科学研究科に入学。父のいとこが元横綱旭富士で、兄も力士だった相撲一家で育ったこともあってか、大学院では時代に即した相撲部屋の経営について研究し、『相撲部屋におけるおかみさんの役割』を掘り下げ、修士論文も書いた。弟子たちが稽古に集中できる環境は何かと常に考えていますからね。手塩にかける安青錦に唯一、懸念があるとすれば体の硬さ。決して柔軟な体ではなく、そうした力士は得てして、ヒザや足首をひねって突発的なケガをしがちです。むしろ、心配な点はそれくらいでしょう」(前出のベテラン親方)

 仮に次の3月場所で横綱昇進をかなえた場合は新入幕から所要7場所。これは年6場所15日制が定着して以降、史上最速記録となる。さらに大関を2場所で通過した横綱も過去、照国と双葉山しかいない。

 伝説の横綱たちに肩を並べる日が来るか。

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