ヤクルト丸山和郁が史上73人目のサイクル安打 群馬の自然で育まれた「特異な武器」とは
4歳の時にはゲームセンターに行きたいからと、3キロもの道のりをトコトコと歩いたという野生児。アマ時代は強肩と足を生かした守備走塁がウリで、前橋育英3年時の夏の甲子園では、投手兼外野手として大会タイ記録の8盗塁をマークした。単純に足が速いだけでなく、相手バッテリーの隙をついて盗塁を決めるなど、走塁技術も高い。明大1年時に右肩を脱臼して手術を受け、以降は外野手に専念した。
プロ入り後は昨季限りで引退した青木宣親(現GM)に弟子入りするなど、打撃に磨きをかけている。
コーチ経験のあるヤクルトOBが言う。
「丸山が特異なのは、左投げ左打ちの外野手ながら、強肩であることです。左投げの野手は基本、一塁と外野しか守れない。小学、中学時代に投手を失格になった選手が多く、基本的に投げることは苦手。いまのセ・パを見渡しても、左投げの外野手は総じて肩が強くない。近本光司(阪神)、大島洋平(中日)しかりです。強肩といえば、丸山と藤原恭大(ロッテ)くらい。それだけ身体能力が高くセンスがある。ヤクルトは2000安打をマークした稲葉篤紀(現日本ハム二軍監督)、投手から転向して中軸を担った雄平(現楽天コーチ)という強肩強打の左投げ左打の外野手を輩出している。丸山も彼らのように右翼の定位置を掴むポテンシャルは十分にあります」
サイクル安打達成をきっかけに、さらなる飛躍を遂げられるか。


















