著者のコラム一覧
藤江直人ノンフィクションライター

1964年、東京都渋谷区生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後に産経新聞社に入社。サンケイスポーツでJリーグ発足前後のサッカー、バルセロナ及びアトランタ両夏季五輪特派員、米ニューヨーク駐在員、角川書店と共同編集で出版されたスポーツ雑誌「SPORTS Yeah!」編集部勤務などを経て07年からフリーに転身。サッカーを中心に幅広くスポーツの取材を行っている。サッカーW杯は22年のカタール大会を含めて4大会を取材した。

解説者として大人気 本田圭佑「ライセンス必須の制度が正しいのか」の波紋と今後

公開日: 更新日:

「僕自身は一応、男子のサッカー選手として日本代表のワールドカップ優勝を小さなころから志してきました。しかし、それ(優勝)がかなわなかったので、次は指導者として(優勝を)目指したい。それも最短の道を歩みたいと思っている」

 最短の道のりとは、JFAが発行する最上位の公認指導者ライセンス、S級ライセンス(現・JFA Proライセンス)を取得せずに代表監督へ就任するルートを指す。

 今年4月にシンガポールのジュロンと契約した現役選手でもある本田は、プロライセンスの取得へ向けた行動をいっさい起こしていない。

 資格上の絶対的な条件を満たしていない現状のままでは、いくら「試してみてください」と世論を巻き込む形で訴えてもさすがに無理がある。

 それでも周囲と一線を画す道を歩む理由を、本田は2024年の年末にこう説明していた。

「何もライセンス制度をなくせ、と言っているわけではない。任意にすればいいと思っている。何度も言っているように、僕自身は取得する気持ちはいっさいない。この議論において、僕を説得できる人間は日本、そして世界にもいないという自負もあります」

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