地獄のPL学園生活で桑田真澄さんは「天使」だったけど…巨人で一度だけ「怖い」と思ったことがある
続く八回、簡単に2死を取ったが、ここから連続四球。これが、野手のリズムを狂わせ、エラーで同点とされ、打席にPLの同級生・立浪を迎えた。2-1と追い込み、勝負球はフォーク。しかし、この決め球が甘く入った。勝ち越しの3ランを右中間スタンドにたたき込まれた。慌ててベンチを飛び出した長嶋監督に交代を告げられ、ボクはロッカールームで悔しさのあまり泣いた。
そこへ、桑田さんがやってきた。斎藤雅さんら先輩が「しゃあない、ハシ。これまで、おまえに何勝もさせてもらってるんだ。次だ次」と励ましてくれているのをじっと聞いていた桑田さんが、おもむろに口を開いた。
「やっぱり、しっかり練習せんとな」
涙目の顔を上げると、厳しい表情の桑田さんがボクを見ていた。


















