地獄のPL学園生活で桑田真澄さんは「天使」だったけど…巨人で一度だけ「怖い」と思ったことがある
助かった。1年生の誰もが思ったその瞬間、ボクらは地獄に連れ戻された。
「悪いけど、立浪を借りてもいい?」
そう言うと、桑田さんは立浪だけを部屋から連れ出し、いなくなってしまったのである。
ウソ?? あれほど、ガッカリしたことはなかったが、それでもボクにとっては桑田さんが「天使」であることに変わりはなかった。
その桑田さんを1度だけ「怖い」と思ったことがある。あれは、ボクが巨人に入団して6年目のことだ。首位を行くヤクルトを追い、デッドヒートを繰り広げていた2位の中日との試合だった。
ボクはこの年、中継ぎとしてチーム最多の52試合に登板。シーズンが終盤にさしかかった8月16日のその試合も、七回からリリーフのマウンドに上がった。巨人が5-4で勝っていた場面。七回を3人でピシャリと抑えてベンチに戻ると、長嶋監督に「次(の回)も行くか?」と聞かれ、「行かせてください」と即答した。調子は絶好調。ブルペンでは抑えの石毛が用意していたが、打たれる気はしなかった。


















