「伊東正義」国正武重氏

公開日:  更新日:

 1989年、リクルート事件で竹下登首相が退陣に追い込まれると、後継首相として伊東正義総務会長(当時)に白羽の矢が立った。しかし、伊東は「表紙だけ変えてもダメ」と拒絶する。総理の椅子を蹴ったのは後にも先にも、この人ぐらいだろう。その生きざまに迫ったのが本書だ。著者は伊東に最も信頼されていた元朝日新聞記者である。

「伊東さんは官房長官、外相を務め、ポスト竹下に推された政治家なのに、清貧の人でした。東京・世田谷の私邸は50坪ほどで、赤茶けたサビだらけのトタン屋根の家。会津若松の自宅事務所も同様です。閣僚時代も政治資金パーティーを一切開かず、金のかからない、かけない政治を貫いたのです」

 だからこそ、リクルート事件のときに、自民党はこの人を表紙にして、ごまかそうとしたわけだが、説得に失敗し、その後、自民党は転落する。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    伊集院静氏が指摘 今の65歳から80歳が日本をダメにした

  2. 2

    小橋健太さんが明かす 先輩レスラーたちの凄まじい飲み方

  3. 3

    巨額税収減に負け惜しみ連発…小池知事がさらけ出した無能

  4. 4

    13勝左腕ガルシアと破談…怒り心頭の中日が疑う“巨人の影”

  5. 5

    鳥谷は4億で大山は微増の3000万 若虎たちの嘆きを聞け 

  6. 6

    フジ月9「SUITS」 視聴率“2ケタ死守”ほぼ確定も残る不安

  7. 7

    世論調査で内閣支持率一斉下落…肝いり政策がそろって不評

  8. 8

    中日から強奪は“吉”か 虎入り確実ガルシアに3つの懸念材料

  9. 9

    数字残して当たり前…阪神FA西に浴びせられるドギツい洗礼

  10. 10

    M4~5級が異例頻発…南海トラフ地震「1~2年後」と専門家

もっと見る