冬は酒場、冬こそ居酒屋編

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 こちらは、店を構えた店主自らが書いた実践的な居酒屋論。人通りの少ない路地裏の地下、客が入りにくい欠点になるところを、逆転の発想で生かしていく。

 バイトは雇わず省力化、お通しはあるなしを選べ、しかもセルフサービスのサラダ。オーダーは紙に書いてもらう。刺し身は多品種そろえるより、鎌倉・腰越の生シラス一本で勝負。夏にも食する静岡おでんもセルフでとる。こうした創意工夫の積み重ねで、古びた小さなお店に予約が殺到するようになった。居心地のいい空間はどう作られるのか、目からウロコだ。

(光文社 1600円+税)

■「居酒屋を極める」太田和彦著

 30年にわたり全国の店を探訪した居酒屋評論家の著者は、「神馬」のオビにも「京都の市井にある居酒屋の世界遺産的存在です」というメッセージを寄せている。いい店の見分け方や粋な注文法を伝授する。

 居酒屋は、古くて小さい店がいい。あこぎな商売や感じの悪い店は長く続かないからだ。暖簾をくぐったらどこに座るか。初めてのひとり客は玄関近くやトイレ脇、階段下などの末席がお勧め。緊張せず自分のペースで飲めるからだ。

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