「美貌帖」金子國義著

公開日: 更新日:

 転機をもたらしたのは澁澤龍彦だ。澁澤に「O嬢の物語」の装丁と挿絵を依頼され、画家としての方向が定まった。30歳を過ぎ、初めての個展「花咲く乙女たち」で画壇デビュー。それからの活躍は目覚ましい。「不思議の国のアリス」の挿絵、「ユリイカ」や「婦人公論」の表紙などで独自の世界を展開するが、画家を職業として意識したことはないという。

 友達も性格など二の次で「顔で選ぶ」というこの人は、何ものにも束縛されずに「美」だけを追い求め、作品世界をつくり上げた。金子國義は、まぎれもない芸術家である。

(河出書房新社 2600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 2

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  3. 3

    嶋基宏は一時期ノイローゼ状態になっていた...心ここにあらずで、魂が抜けた状態に

  4. 4

    伊藤健太郎とキンプリ永瀬廉で明暗クッキリ…「熱愛報道」出口夏希の足を引っ張りかねない“イメージ格差”

  5. 5

    なぜ「愛子天皇」ではダメなのか? 美智子さまが心情を吐露する出版物を準備中…と政界で話題

  1. 6

    嵐が去る前に思い出す…あの頃の「松本潤」と「大野智」

  2. 7

    視聴率の取れない枠にハマった和久田麻由子アナの不運 与えられているのは「誰でもできる役割」のみ

  3. 8

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  4. 9

    居酒屋倒産が過去最多ペース 客離れの背景にある「飲み放題5000円」の壁

  5. 10

    巨人“育成の星”のアクシデントに阿部監督は顔面硬直、原辰徳氏は絶句…桑田真澄氏の懸念が現実に