「美貌帖」金子國義著

公開日: 更新日:

 転機をもたらしたのは澁澤龍彦だ。澁澤に「O嬢の物語」の装丁と挿絵を依頼され、画家としての方向が定まった。30歳を過ぎ、初めての個展「花咲く乙女たち」で画壇デビュー。それからの活躍は目覚ましい。「不思議の国のアリス」の挿絵、「ユリイカ」や「婦人公論」の表紙などで独自の世界を展開するが、画家を職業として意識したことはないという。

 友達も性格など二の次で「顔で選ぶ」というこの人は、何ものにも束縛されずに「美」だけを追い求め、作品世界をつくり上げた。金子國義は、まぎれもない芸術家である。

(河出書房新社 2600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網