「世界に嗤われる日本の原発戦略」高嶋哲夫著

公開日: 更新日:

 出口の見えない原発再稼働論議に一石を投じる問題提起の書。

 大部分の人は、福島第1原発の事故を人災と認識。過去の大きな原子力事故もほとんどは「人」による事故だったと指摘する著者は、「そうであるならば、原子力技術そのものは、まだ救うべき価値のあるものではないか」と問いかける。

 太平洋岸の原発である女川原発なども地震・津波に襲われたが「冷温停止」という3段階中の2段階目の安全性が保たれた。原発のすべてを福島第1と同様に扱うことは間違っていると説く。さらに日本の原発がなくなっても世界では増え続けている現状や、大量に残る使用済み核燃料の処分問題などを検証しながら、原発の必要性について考える。

(PHP研究所 780円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網