老後を考える本特集

公開日: 更新日:

「老後の資金がありません」垣谷美雨著

 57歳の主婦・後藤篤子、娘の結婚に喜んだと思ったら、600万円もかかる! 夫の父が亡くなり葬式代に200万円。夫の母の生活資金も負担するようになり、1200万円あった自分たちの老後資金がみるみる減っていく。それに加えて、夫がリストラ、自分の勤め先も契約を切られてしまい、夫婦とも無収入になってしまう。安泰だと思っていた50代夫婦も「下流老人」の仲間入りか? 本書は、次々と襲いかかる金難を描いた小説だ。小説なら気楽に読んでいられる? そう思ったあなたも、似たような危機に陥るかもしれない。家族の諸事情に応じて、どうヤリクリしていくのか。乗り切る解決策はあるのか? ハラハラしながらもタメになる、家計エンタメ&マネー小説だ。(中央公論新社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは