“愚衆民主主義”とまで揶揄されるデモクラシーの未来とは

公開日: 更新日:

「シルバー民主主義」八代尚宏著

 急激な少子高齢化で現実化した「投票者の半数が60歳以上」という事態。総人口は2010年から下り坂なのに65歳以上の高齢化率は60年まで増加し続けるのだ。

 日本の社会保障制度の枠組みができた70年代前半、著者は若手の経企庁官僚。いま70歳になって改めて、これほど急速な高齢化は予想もされてなかったという。

 問題は数の多い高齢者がリスク要因となるシルバー民主主義をいかにコントロールするか。現実策は年金支給開始年齢の引き上げ。平均寿命が日本とほぼ同じ豪州では先進国中最高齢の70歳に引き上げた。急務は高齢者の労働市場を整備することだと説く。高齢者が現行制度にしがみつくのは「孫からお年玉を取り上げるような」ものと戒める。(中央公論新社 780円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    戸郷が離脱、則本メッタ打ちで巨人が緊急補強へ…候補に挙がる「オリックス投手」の名前

  2. 2

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  3. 3

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  4. 4

    孤立深まる高市首相…国会10日ぶり正常化でも続く“包囲網” 与党内からも反発の声噴出の自業自得

  5. 5

    ベネズエラの剛腕マチャドが今オフ、オリックスとの契約満了で日米争奪戦に発展か

  1. 6

    小池栄子が一番の被害者? 佐藤二朗“ハラスメント騒動”に足引っ張られた「さよならノワール」の評価は上々

  2. 7

    高市首相が衆院集中審議に“出たくない”とブー垂れ…身内の自民国対「もう疲れ果てた…」ヘトヘトのお気の毒

  3. 8

    山田涼介が「令和最強アイドル」と評されるワケ…主演ドラマ「一次元の挿し木」は玉森裕太を三歩リード

  4. 9

    白井球審への“侮辱行為”で退場した一部始終「何やおまえ、いい加減にしろよ!おまえも未熟なんだから…」

  5. 10

    沈黙貫く橋本愛vs佐藤二朗「週刊新潮」で反論の泥沼化…SNS連投で"自滅"を心配する声も