「駄犬道中おかげ参り」土橋章宏著

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 ガマの油売りの辰五郎は賭場で大負けし、夜逃げをしようと思ったが、長屋の伊勢講の順番が当たり、伊勢参りに行くことに。預かった5両をまたもやバクチですってしまった。途方に暮れているときに、奉公先を抜けだした小僧の三吉と、主の代わりに伊勢参りに行く代参犬の翁丸という道連れができた。さらに、子どもができず婚家を追い出されて入水自殺をしようとした沙夜も加わって、家族を装い旅を続ける。小田原で遊女を買うつもりが陰間につかまるも翁丸に助けられ……。

 だが、辰五郎に金を貸した香具師の元締に依頼された殺し屋が後を追っていた。珍妙な3人+1匹の珍道中。(小学館 1500円+税)

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