「ライオン・ブルー」呉勝浩著

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 主人公は、故郷である田舎の獅子追交番に配属されたばかりの警察官・澤登耀司巡査、30歳。表向きは倒れた父親の面倒を見るために希望しての異動だったが、本当の理由は、同期の長原信介がこの交番で働いていたのを最後に突然、失踪した理由を探るため。拳銃を持ったまま姿を消した長原には失踪する理由もなかった。何か事件に巻き込まれたのではと疑う澤登は、交番所長の福永和朋巡査部長や先輩警官の晃光大吾巡査らに探りを入れる。

 そんなとき、町のごみ屋敷と呼ばれていた家で火事が発生し、その場から家主の毛利淳一郎が遺体で発見された。澤登は、長原が失踪直前に毛利を訪ねていたことを知り、関連性を追い始めたのだが……。

 2015年に「道徳の時間」で第61回江戸川乱歩賞を受賞してデビューした新鋭作家の最新ミステリー小説。同期の失踪の謎を追う主人公の目を通して、息の詰まりそうな田舎の人間関係を追った末にたどり着く結末に愕然とさせられる。(KADOKAWA 1550円+税)

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