夏休みに読みたい「三国志」特集

公開日: 更新日:

「『その後』の三国志」渡辺精一監修

 こちらも陳寿の「三国志」を中心に、一般には読まれないか、読み飛ばされてしまう魏・呉の末期から滅亡に至るまでの過程を、諸葛亮の死後にスポットを当てて紹介する歴史テキスト。

 234年、諸葛亮は五丈原の戦いの最中、戦場で病死。諸葛亮の死は魏国内にも変化をもたらし、曹操の孫で英邁・勇猛果敢で知られる曹叡が、突如、悪政を行うようになり、その隙に遼東半島を拠点にしていた公孫淵が魏に対して反乱を起こす。公孫淵の乱は、呉国内で孫権と忠臣・張昭の対立を引き起こしてしまう。

 三国の滅亡、三国の乱世を統一したといわれる晋の武帝司馬炎を陰で動かしていた人物の存在、そして晋の内乱によって、再び群雄割拠の時代へと向かうまでを徹底解説。(実業之日本社 680円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」