「不便ですてきな江戸の町」永井義男著

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 ある日、日本近世史を専門とする研究者・会沢竜真の元へ、会沢の古文書解読講座の受講生で大手出版社勤務の島辺国広から電話がかかってきた。

 伯母の遺産である一軒家の片付けに行ったところ、見知らぬ引き戸があり、こじ開けると暗黒の闇が広がっていて、手を伸ばすと体が吸い込まれ、気がつくと草むらに尻もちをついていたというのだ。そして、人家が並ぶところへ歩いていくと男も女も着物姿で、しかもまげを結っている。慌ててスマホで写真を撮るが、その様子を見ていた村人に追いかけられ、ほうほうの体で現代に戻ってきたというのだ。会沢は島辺と2人で江戸の町へのタイムスリップの探検に出掛ける――。

 SF小説仕立てで江戸時代の風俗・習慣などを生々しく描いた新趣向の江戸ガイド本。

(柏書房 1600円+税)

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