「堕天使たちの夜会」福田和代著

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 交通警官の雲母は復讐を専門に請け負う「堕天使たちの夜会」に所属している。ある日「マクベス夫人」から指令がきた。半年前、妻と小学5年生の息子を殺された男から依頼があった。息子のバイオリンの教師の針生智也が容疑者として浮かんだが、捜査が進んでいない。

 雲母が捜査を担当した同僚から得た情報では、針生が米国の音楽院に留学していた頃、シアトルで今回の母子殺人とよく似た事件が発生している。

 雲母は針生のバイオリン教室に通うことにして針生に近づく。針生はメンタルクリニックの医師に、死んだ母が彼の前に現れると訴えていた。

 母と男児だけを標的にするサイコパスの犯罪を追う陰の組織を描くクライムノベル。

(朝日新聞出版 1800円+税)

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