「プロ弁護士の『勝つ技法』」矢部正秋著
霧の中を行軍するような人生において、多くの人は、感覚的に判断して、オプション(選択肢)を考えずに行動をしている。それが多くの誤りと失敗の根本だと弁護士の著者は忠告する。本書は、氏が自らの体験を語りながら、人生のさまざまな問題に直面したときに、最善解に至る方法を教えてくれる生き方指南書。
誤った判断を避ける出発点は、まずは無知を自覚して広く深く情報を集め、他人の助言を聞くこと。次にその情報の真偽を確かめる。また、頑張っても集められるのは必要な情報の2割程度なので、あとの8割は自分の利害や立場を離れ、状況を俯瞰することで全体像に肉薄していくなど。6つの視点を中心に最善解に至る手法を説く。
(PHP研究所 900円+税)