「日本を売る本当に悪いやつら」 佐高信・朝堂院大覚著

公開日: 更新日:

 佐高氏を聞き役に、政官財から裏社会まで幅広い人脈と影響力を持つ最後のフィクサーが「戦後日本の闇」を暴く対談集。

 場面が変わればトランプの敵は全部日本の敵になってしまうと、安倍政権の外交を危惧。安倍はトランプのペット=「トランペット」でしかないとバッサリと斬る。

 その上で、朝堂院氏が心底惚れて応援していた後藤田正晴の優れたバランス感覚や、かつて秘書らの給料の面倒まで見ていた石原慎太郎が国会議員を辞めた本当の理由、政商として暗躍した児玉誉士夫や小佐野賢治らとの関係、さらに世の中を騒がせた政官財を舞台にした各事件の背景・真相まで。

 それぞれの事情に精通し、時に当事者として関わった朝堂院氏が明かす驚きの昭和・平成裏面史。

(講談社 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」