「愛国とナチの間」高野弦著

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 自由民主党(FDP)のトマス・ケメリヒがチューリンゲン州首相に選ばれた2020年2月5日を、ドイツでは「暗黒の水曜日」と呼ぶ。メルケル首相のキリスト教民主同盟(CDU)だけでなく、新興右翼政党、ドイツのための選択肢(AfD)もケメリヒを推していたからだ。

 AfDは難民の受け入れを制限しようとしているが、むしろ国内政策に民族主義的な性格が色濃く、「ドイツ文化」の重要性を強調する。外国人労働者はドイツの文化や価値の継承者と見ず、ドイツ文化を共有する人の増加を重視する。2017年の総選挙のとき、ドイツのアイデンティティーを訴えたのはAfDだけだったのだ。

「愛国」が語られ始めたドイツの現状をリポート。

(朝日新聞出版 1500円+税)

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