「私の脳で起こったこと」樋口直美著

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 50歳で「若年性レビー小体型認知症」と診断された著者の日記。

 30代で幻視をたびたび見るようになった著者は、41歳でうつ病と診断される。しかし、処方された薬で症状が劇的に悪化し、仕事も続けられなくなる。6年間続けた薬物治療をやめると回復するが、再び幻視を見るようになり、自らレビー小体型認知症を疑い始める。そして専門医を受診して治療が始まるまで、うつ病と診断されてから丸9年を要したという。

 日記はレビーを疑い始めた2012年秋から始まる。集めた症例では劇的に進行して発症から10年で死んでいる。死の恐怖を感じながらもこの病気を知りつくし、苦しみから学び、学んだことを人に伝えようと決め、ありのままをつづった患者当人による貴重な記録。

(筑摩書房 880円)

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