「居酒屋と県民性」 太田和彦著  

公開日: 更新日:

 日本中の居酒屋を飲み歩いてきた著者は「その土地を知るには、居酒屋に行け」という。町で長く続いている居酒屋で、地の肴で飲みながら、地元客の会話に耳を傾けていると、地元気質が見えてくるというのだ。酒の飲み方にも県民性が出る。そんな居酒屋から見える全国各地の県民性を紹介する酒場エッセー。

 明治9年からとビール製造の歴史がどこよりも長い北海道は、居酒屋もビールの扱いに慣れ、どこで飲んでも確実に内地よりうまいという。居酒屋の基本形は「炉端焼」で、特に釧路ではほとんどがこの形態。その理由には諸説あるが、著者は別の持論を展開する。

 以降、ウチナーンチュの限りない優しさに心から感動したという沖縄まで全都道府県の魅力を各地の名店とともに紹介。

(朝日新聞出版 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か