「10分で名著」古市憲寿著

公開日: 更新日:

 古典や名著が難解に感じられるのは、当時の読者には常識だった前提知識が現代人にはないからだという。そこで、誰もがタイトルを知りながら実際に読み通すのが難しそうな名著・古典について、それぞれのプロに読み方や読みどころを教わるブックガイド。

 まずはイタリアの詩人ダンテの長編叙事詩「神曲」。西暦1300年、35歳のダンテが3つの死者の世界を巡るこの作品は、新訳を完成させた原基晶氏によると「私たちの世界を形作っている『個人』というものに、最初に形を与えた作品」のひとつだという。そして3部の中では、地獄編がエンターテインメントとして面白いと薦める。

 ほかにもプルースト「失われた時を求めて」、アインシュタイン「相対性理論」など12作品を網羅。

(講談社 990円)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状