「罪と祈り」貫井徳郎著

公開日: 更新日:

 元警察官の辰司の遺体が隅田川で見つかった。西浅草で両親と同居中の息子・亮輔は、捜査を担当する幼馴染みの賢剛から他殺の可能性があると聞き、耳を疑う。

 改めて辰司について質問された亮輔は、自分が父親のことを何も知らないことに気づく。思い返すと辰司は何か秘密を抱えて生きていたような気がする。母親によると、以前の辰司はもっと明るくよく話す人だったという。そんな辰司が変わったのは、親しかった賢剛の父親・智士の死がきっかけだったようだ。

 智士の死は自殺で、当時、幼かった賢剛にとっても辰司は父親のような存在だった。辰司が抱えていた秘密を知ろうと、亮輔は父親の知人らに話を聞いて回る。

 亮輔と賢剛、若き辰司と智士、2つの物語が並行して進むミステリー。 (実業之日本社 957円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  3. 3

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  4. 4

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  5. 5

    坂口健太郎に永野芽郁との「過去の交際」発覚…“好感度俳優”イメージダウン避けられず

  1. 6

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  2. 7

    板野友美からますます遠ざかる“野球選手の良妻”イメージ…豪華自宅とセレブ妻ぶり猛烈アピール

  3. 8

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景