「現代 カタストロフ論」金子勝、児玉龍彦著

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 カタストロフは一般的に「崩壊」や「破局」ととらえられているが、実はひとつの周期であり、局所的な変曲点だという。

 カタストロフ論とは、分岐点においてシステムを支配している基礎的なメカニズムが顕現する「縮約」という現象に着目し、そこから逆にカタストロフの次の「安定的な構造」がどう生まれるべきかを予測する方法論だそうだ。

 分岐点にさしかかっている日本の経済社会に目を転じれば、従来の政策路線が崩壊していくのは誰の目にも明らかだ。故に著者らは、今こそカタストロフから垣間見える中心的なメカニズムを理解し、それをもとに代替案を立てることが緊急の課題になっていると指摘。

 生命現象と経済現象を、繰り返す「周期」ととらえ、日本と世界に迫りくるカタストロフへの処方箋を示す。 (岩波書店 946円)

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