「安倍晋三の正体」適菜収著

公開日: 更新日:

「安倍晋三の正体」適菜収著

 1年前に非業の死を遂げた安倍元首相の言動を事実にもとづき検証しながら、その本質を明らかにした糾弾の書。

 安倍政権時代の国家の崩壊を示すメルクマールを3点提示。その1つに、2015年の安全保障法制の際に、国家を運営する手続きを破壊したことを挙げる。

 さらに公文書改ざんをはじめ、大規模な不正が何度発覚しても責任がうやむやになっていること、そして国が憲法を無視していることを公言した当時の稲田防衛相の発言を取り上げる。

 日本を弱体化させた安倍政権の諸政策を検証するとともに、当人の稚拙な政治観や憲法観、歴史観を検証し、その正体を暴く。

 そして戦後日本社会の思考停止が行きついた先が安倍政権だったと、彼を担ぎあげてきた日本社会の病をあぶり出す。

(祥伝社 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了