「されど魔窟の映画館」荒島晃宏著

公開日: 更新日:

「されど魔窟の映画館」荒島晃宏著

 失業保険で食いつないでいた映画技術者の著者は、2004年11月、元上司の紹介で浅草の映画館・中劇会館に入社。アニメ脚本家としても活動をしていた著者は、相場取引で借金を抱え、背水の陣での再就職だった。

 新しい職場にもようやく慣れてきた2週間後、突然、隣接する系列の新劇会館への異動を命じられる。新劇会館では古い日本映画の上映館とピンク映画の上映館の3館が稼働し、なぜか平日の昼間から入場客が多い。女装客などもいて、すぐにここが同性愛者がパートナーを探す「ハッテン場」であることに気づく。同僚によると、海外の同性愛者情報誌でも紹介される、そのスジでは有名な国際的な映画館らしい。

 本書は、その魔窟のような映画館で過ごした8年間を記録した回想記。

(筑摩書房 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    木村拓哉の千葉支援に重なる“解散から10年”SMAPの絆 義援金2000万円を届けた行動力

  2. 2

    (6)甲斐拓也が松井巨人に“切られた”本当の理由…成績低迷に加え「福岡帰省連発」でもヒンシュク買っていた

  3. 3

    申ジエを見ていて苛立った…国内ツアーは「スロープレー」の撲滅をそろそろ啓蒙するべきだ

  4. 4

    (1)松井秀喜監督で“淘汰される選手” 「確率が高いものを大切に。守備走塁は100%」の真意

  5. 5

    テニス部キャプテンを務めた“スポーツマン”日村勇紀と“お嬢様”神田愛花が歩んだキャリア

  1. 6

    (5)松井監督が自覚する「優柔不断」…高橋由伸ヘッドコーチも“同類”という懸念

  2. 7

    「VIVANTに出てるんだから口閉じろ」…キムラ緑子の高市首相批判に噛みつくSNSの異常と低レベル

  3. 8

    中日一軍打撃コーチ就任の所信表明 キャンプで真っ先に「変えたいこと」がある

  4. 9

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  5. 10

    米球界挑戦の横浜・織田翔希は間違いなく巨人入りに翻意する 松井監督誕生で見えた“説得の筋書き”