詐欺の疑いも…佐村河内氏が手にした「障害年金」の受給額

公開日: 更新日:

「障害年金は、暴力団員などの不正受給が後を絶ちません。というのも、支給額が多い人で年間300万円になり、さまざまな生活上のメリットもあるからです」(特定社会保険労務士・稲毛由佳氏)

 例えば、佐村河内の2級の場合、基礎年金だけで年77万8500円。子供がいれば、1人につき22万4000円(第3子以降は7万4600円)が加算される。さらに、所得や保険加入期間に応じて金額が増減する障害厚生年金もあり、佐村河内の厚生年金は約70万円程度。配偶者加算も22万4000円だから、もろもろで最低170万円はもらっていたはずだ。

「障害年金は生活保護と違い、サラリーマンなどで給与所得があっても減額されません」(日本年金機構・広報担当者)

 また、100キロ以上の「JR運賃」は半額。「NHK受信料」は免除、「水道料金」「高速道路代」は割引、「医療費」にも助成がある。

 6年前、北海道で130人以上の聴覚障害年金詐欺が発覚した。このうち、約110人には「途中から治る」という“奇跡”が起きたが、最後まで障害者だと言い張った20人は全員が有罪になっている。

 佐村河内の今の状況と似ているような気がするが……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態