“正義の味方”の苦労も 沖田さとしさん語るダイナマン秘話

公開日: 更新日:

■「正義の味方」は無精ひげもパチンコ屋もご法度

 さて、大阪出身の沖田さんは同志社大学を中退後、演出家を目指して上京。約30倍の倍率を勝ち抜いて「演劇集団 円」の研究所に入り、60年代から70年代にかけて一世を風靡したコメディアン、平凡太郎の一座で役者と演出の腕を磨いた。

 転機は82年。黒沢年男、名高達郎、植木等らが出演したハードボイルドドラマ「ザ・ハングマンⅡ」(テレビ朝日系)の主要メンバー「ヨガ」に抜擢されたこと。

「ヨガはセリフがほとんどなく、表情やしぐさで各シーンや心理描写を表すことが求められました。これがノンバーバル・コミュニケーションの基礎になったといえます」

 この役の存在感が認められ、翌83年に「科学戦隊ダイナマン」の主人公、ダイナレッド=弾北斗に選ばれた。

「一番戸惑ったのはアクションでした。未経験だったので、毎日、殺陣や太極拳の特訓、特訓。加えて爆破シーンは想定外の爆発がよくあって、まさに命懸けでしたね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  2. 2
    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

    本来は「9月左翼構想」だが…大谷が打てば打つほど手術明けの外野守備は前倒しの気配

  3. 3
    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

    訪日客狙い“奥日光2泊3日400万円ツアー”のアテが外れた理由

  4. 4
    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

    「いまだに、ああいうスタンスは何なのだろうと…」当時の山田GMが首をひねった図太い神経

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

    真美子夫人も共同オーナーに? 大谷「25億円別荘購入」の次は女子プロバスケチーム買収か

  2. 7
    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

    大谷「DH独占」打ちまくり、週間MVPも…他の野手を休ませられないロバーツ監督のジレンマ

  3. 8
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  4. 9
    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

    東山紀之社長の鉄面皮「SMILE-UP.」の体質は旧態依然…進まぬ被害者補償に批判と失望

  5. 10
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間