うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

公開日: 更新日:

政治への関心・信念は変わっていません

「熟年クライシスです。先日、区役所に離婚届を取りに行ったら担当者に30分説得され、思いとどまったところ。でも別居はする予定です」

 子煩悩で知られた博士さん。一人は寂しかろう。

「昔に比べれば、子どもも成長したし、ボクの方も子離れもできるようになってきました」

 さて、岡山出身の水道橋博士(本名:小野正芳)さんは高校卒業後、上京し明治大学に入学するも4日で中退。心酔していたビートたけしに弟子入りし、1987年、同じくたけしの追っかけの玉袋筋太郎と「浅草キッド」を結成。とがった笑いで支持され、92年、バラエティー番組「浅草橋ヤング洋品店」(テレビ東京系)で幅広い人気を獲得した。

「相棒とは去年10月、『キッドリターン』というイベントをやりました。僕は一緒に漫才をやりたいと申し出ましたが、赤江クン(玉袋の本名)は乗り気じゃなく『3年後に』ということになり、一時休止です。先日、40歳年下の放送作家・若林凌駕クンと『14歳』というコンビを結成したので、しばらく彼と漫才をやるつもりです」

 6月28日、主演ドキュメンタリー映画選挙と鬱」が公開される。

「この映画はボクの参院選に密着したドキュメンタリーでしたが、ボクがうつ病を罹患して辞職した後もカメラを回し続け、Uber Eatsの配達員になりながら回復していくさまを記録しています」

 また選挙に出る考えはあるのだろうか。

「今も政治、政局には関心を強く持っています。参議院議員時代は政策秘書を決めないまま、1年生議員なのに、4つも委員会を抱えて、僕にはキャパオーバーになりました。僕に投票していただいた人には、ひとりひとりに謝罪したいです。でも、今も政治は社会的弱者を助けるためにあるべきだ、という信念は変わりません。国政に限らず、いつかどこかの選挙に出るかもしれないとは思っています」

(取材・文=中野裕子)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  2. 2

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 3

    箱根駅伝は「勝者のノウハウ」のある我々が勝つ!出雲の7位から良い流れが作れています

  4. 4

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  5. 5

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  1. 6

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  2. 7

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  3. 8

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  4. 9

    村上宗隆、岡本和真、今井達也のお値段は?米スカウト&専門家が下すガチ評価

  5. 10

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方